第1回 サマーイン・白樺湖合宿





2012年(平成24年)7月18日

武藤 翔峰





霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイルへようこそ



日本列島にある中央分水嶺のうち、長野県の中信高原、霧ヶ峰・美ヶ原高原を歩くトレイルコースです。コースは長和町の長門牧場から白樺湖、霧ヶ峰、和田峠を経て美ヶ原高原にいたる全長38km。北から東に浅間山、蓼科山、八ヶ岳連峰や富士山、南に甲斐駒、北岳などの南アルプス、南西には木曽駒などの中央アルプスや御嶽山、西から北に乗鞍、穂高、槍ヶ岳が連なる北アルプスと日本が誇る秀峰が味わえる、眺望の良い稜線を歩きます。

霧ヶ峰高原に代表される豊かな自然が四季折々の表情を見せ、美ヶ原高原牧場や野鳥、野獣などの多様な動植物との出会いも楽します。また、1400m〜2000mと高低差が少なく、全5ルートに分かれたコース設定をしているため、子どもから大人、お年寄りまで多くの方が歩けます。

“エコ”が注目されるこの時代に、豊かな自然にふれ、環境を見つめなおすきっかけにトレイルを歩いてみませんか?









東海マラニッククラブ・東海ラン&ウオーククラブ








 
平成24年7月15日(日)   白樺湖夏合宿1日目
東海マラニックの白樺湖夏合宿の日がやってきた。中央線多治見駅に午前8時集合、そこからペンション「ハーモニー」迎えのマイクロバスで中央道経由にて白樺湖畔の宿に向かう。メンバーは22名、荷物を宿において、女神湖まで車で送ってもらう。女神湖から白樺湖まで走り、今度は白樺湖の周回4kmのコースを何周か走る。そして最後に白樺湖からペンションまでの厳しいアップダウンのあるコースを走って戻ってきた。標高1500mを超えるだけあって吹く風も涼しく、むっとした暑さがないので快適に走ることができる。汗を流したあとは、バーベキューだ。乾いた喉を冷えた生ビールで潤し、美味しいバーベキューを食べる。バーベキューがなくなったら今度は室内に入り、ワインや泡盛で夜が耽るまで楽しい宴会が続いた。


























































































































































































































































































ペンションのオーナーと奥様(ゆみちゃん)





































平成24年7月15日(月・祝)   合宿2日目、中央分水嶺トレールルート
今日も絶好のトレールラン日和だ。朝食後出発、長門牧場まで車で送ってもらう。今日は今回のハイライト、霧ヶ峰・美ヶ原、中央分水嶺トレールコースの長門牧場ー女神湖ー大門峠のトレールランだ。出発してから森林コース、周遊コースを通り女神湖で小休止、用水路、本沢を通る。本沢を渡渉するとき、岩に滑って沢に数人が落ちたが冷たくて気持ちが良かったとはしゃいでいる。最後大門峠を登るとき、2-300mの垂直の壁を四つんばいで登る。そこから白樺湖のスーパー銭湯まで走り、温泉に浸かって汗を流し生ビールで乾杯し無事の帰還を祝福した。そして、ニッコウキスゲの群生する霧ヶ峰高原や美ヶ原高原を通って無事に帰りついた。























信州・長和町は、長門牧場から美ヶ原高原に至る森林帯、高原や湿原、中央分水嶺からの雄大な眺望など 豊かな自然に恵まれ、また、旧石器時代から悠久の歴史を刻んできたかけがえのない「美しの郷」です。  この豊かな自然と歴史遺産を大切にする心を多くの方々と共有していくことを理念として、 霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイルを創設しました。

日本の高峰の眺望、草原・湿原の自然観察、山麓や渓流での森林浴、黒耀石など、 自然の神秘と美しさを満喫できるコースとして、皆様に自信を持ってお勧めします。

1.霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイル

 八ヶ岳・中信高原国定公園の霧ヶ峰・美ヶ原高原は、急峻な峰々の多い日本には数少ない広々とした、たおやかな高原で、百花繚乱の草原や日本の高峰を見渡す素晴らしい眺望が見事です。

 ・「妙な言い方だが、山には、登る山と遊ぶ山とがある。前者は、息を切らしあせをながし、ようやくその頂上に辿り着いて快哉を叫ぶという風であり、 後者は、歌でもうたいながら気ままに歩く。・・・当然それは豊かな地の起伏と広濶な展望を持った高原状の山であらねばならない。 霧ヶ峰はその代表的なものの一つである」・・・・・(深田久弥)
 ・「美ヶ原の範囲はどこまでを指すのか知らないが、南の茶臼山から北の武石峰まで、広濶な山上の草原が、果てしもないように続いている。・・・更に、 北アルプスの最重要部分、槍、穂高の連嶺を、まざまざと眺めることが出来る。その豪快な山容を鑑賞するのに、最も適した距離である。」・・・・・(深田久弥)

 霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイルは、広大な高原酪農の長門牧場から、蓼科山麓の女神湖、白樺湖、霧ヶ峰の草原や湿原、そして美ヶ原の溶岩台地に至る約38kmのルートです。一部のルートを共有する八ヶ岳山麓スーパートレイルや美ヶ原トレイルなどとつなげて、東西に足を延ばしていくこともできます。

 霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイルを歩くには、出発点・終点をどこにしても構いません。ここでご紹介するコースなどを参考に、あなたご自身にあったコースを作って歩いてみて下さい。

Region-A 長門牧場 >>> 大門峠

 長門牧場(1410m)を起点として、牧場内の林道を進み、牧草地上部からメイン(森林)ルートとサブ(古東山道)ルートとに分かれます。(牧場内の通行には事務所の許可が必要です、受付はレストハウス)
 古東山道ルートは、県道沿いの古東山道に入り鳴石遺跡から蓼科第二牧場を経由し、雨境峠、与惣塚などの遺跡を見て、県道沿いの歩行者道路から女神湖に向かいます。
 森林ルートは、牧場上部の電力会社鉄塔下から林道を進みます。クリンソウが咲き、湧水のある湿地帯の道を進むと、河川敷の水源管理をした牛首遺跡、ここから送電線下を鉄塔目指して登ります。熊笹の繁る林内の尾根道(最高地点1570m)から平坦な道になり、やがて女神湖畔に通じる舗装路に出ます。
 女神湖からは、北佐久郡立科町と小県郡長和町の郡境を進みます。湿地帯や森の中を進み、蓼科山系の水を立科町に流す隧道脇から山道をさらに下って、本沢にぶつかるところが最低地点(1320m)です。本沢を渡ると唐松林の斜面から急傾斜の尾根筋を真っ直ぐ進むと大門峠(1441m)です(現在、この先大門峠までは伐採などのため一部コース不明瞭な部分がありますのでご注意下さい)。雨後など本沢の通過が危険な場合は、本沢沿いに80m程下れば橋があります。ここから林道を登り、ゲートを出て左折すればR152の大門峠下に出て、左折すれば峠です。また、ゲート左折後120mほどの標識に従って右折すると姫木平に出られます。

長門牧場駐車場(1410m)から南に進み、眺望の素晴らしい牧草地上部からメイン(森林)ルートとサブ(古東山道)ルートとに分かれます。(牧場内の通行には事務所の許可が必要です、受付はレストハウス)

 サブルートは、左折して県道沿いの古東山道に入り鳴石遺跡から蓼科第二牧場を経由し、雨境峠、与惣塚などの遺跡を見て、県道沿いの歩行者道路から女神湖に向かいます。

 メインルートは森林浴の道、右手の電力会社鉄塔下から林道を進みます。クリンソウが咲き、湧水のある湿地帯の道を進み、送電線下を過ぎてすぐ右に下ると、農業用水の水源管理をした牛首遺跡、集落の人たちが力を合わせて農業用水を守ったことが説明されています。ここから高圧線の下を登り、鉄塔で左折、1570m独標を過ぎて熊笹の繁る林内の尾根道から右に下ると平坦な道になり、やがて女神湖畔に通じる舗装路に出ます。明るく開けた女神湖畔に立ち寄って一息つきましょう。
女神湖畔 :駐車 WC 売店 食事 :なし

 女神湖口からは、サッカーグラウンド脇の舗装路を通ってルートに入り(入口左にある新宿区の保養施設には立ち入らないようご注意下さい)、北佐久郡立科町と小県郡長和町の郡境を進みます。森の中を進み、女神湖別荘地に入る林道に出たら、一旦右折して下り、鋭角に左折して郡境の道に戻ると、蓼科山系の水を立科町に流す用水路を渡ります。ここから山道をさらに下り深い沢を渡るのが本沢との中間点、湿地帯を越えて本沢にぶつかるところがこのルートの最低地点(1320m)、 100mほど上流に小さな滝があります。

 本沢を渡ると(雨後など本沢の通過が危険な場合は、本沢沿い80m程下流の橋を渡って対岸に出ます)、郡界の低い土塁が大門峠まで続きますので、土塁に沿って唐松林の斜面を進みます。モミの林の手前でやや左に向きを変えると、急斜面の直登、ゆっくり歩きましょう。登り切るとススキの生える明るい1504mの三角点 高和良比、大門峠(1441m)への道は土塁の右側、モミ林の中についています。

 本沢の橋から林道を登り、ゲートを出て左折すればR152の大門峠下に出て、R152を左折しても大門峠に出られます。 また、ゲート左折後120mほどの標識に従って右折すると姫木平(1280m)に出られます。
大門峠 :駐車 :あり −−−−− 姫木平 :駐車 WC 売店 :あり

 メインルートは森の中の道で、森林整備のための林道、作業道、送電線の点検路などが多数入り組んでいますので、コースを間違えないように細心の注意を払って下さい。

所要時間(分): 大門峠<60・45>(1.6km)本沢<110・150>(3.6km)女神湖<40・40>(1.6km)牛首<80・60>(2.5km)長門牧場


2.サブルートなどご案内

■ 長門牧場は、標高1400mの大草原、環境に配慮した大自然の酪農牧場です。蓼科山の湧水、 211ha(東京ドーム45個分)の牧草地、高原の爽やかな風でのびのび育った乳牛が美味しい牛乳を作ります。良質で新鮮な牛乳からヨーグルト、チーズ、アイスクリームなど、自社ブランドの乳製品を製造、直販しています。ここでは、酪農を基盤として、生産、製造、販売を一貫して行い、安全・安心な酪農製品を直接消費者に提供する新しい「食」を目指して取り組んでいるのです。
 一方、素晴らしい自然景観を生かして酪農と自然が共存し、乳製品を生かしたレストランやショップと遊び回れる牧草地、北アルプス、浅間山、蓼科山、美ヶ原の眺望などが楽しめる素晴らしい牧場です。

■ 雨境峠歴史遺跡群 県道に沿って整備された古東山道ルートの鳴石は風が吹くと鳴ったといい、鳴ると天気が悪くなる、災いがあるとして、強く叩いてはいけないと言い伝えられています。
 牧場脇の歩道を進み、雨境峠の碑のある県道の反対側の与惣塚は祭祀遺跡です。旅人が蓼科山の偉大な自然の姿に神秘さを感じて祈りを捧げ、社を建てて祈願したところで、勾玉、臼玉、古銭などが発掘されています。また、雨境峠はこの平坦な地域一帯を指していて、多くの滑石模造品類(勾玉、臼玉、有効円板、剣形など)が発見され、蓼科山、浅間山を望むこの峠で旅人が安全を祈り、幣を神に捧げたと思われます。
 蕨手刀(わらびてのとう)は、 雨境峠の西、本沢東林道の猿小屋隧道(女神湖からの水路、立科町の水源)近くで発掘された柄頭がわらびの形をした7世紀頃の刀で、東京国立博物館に保管されています。 

■ 御柱の道トレッキングコースは、七年一度の天下の大祭、諏訪大社御柱祭に用材として切り出されたモミの巨木の伐採地「御柱御用林」の散策コース(所要約2時間)です。コースでは蓼科山系の水を誘導する堰の変遷を知ることもできます。コース入口は白樺湖・女神湖を結ぶ県道40号にあり、駐車場や案内板が整備されています。

■ 蓼科山麓の水を集める本沢渓谷は大門川の支流で、大小の滝、新緑、紅葉が癒しの空間を作り、岩魚釣りの谷としても知られています。渓谷の入口はR152大門街道の大門稲荷前、砂防ダム下の駐車場まで車で入りその先を歩くのがいいでしょう。林道と遊歩道沿いにいくつもの滝や古木、渓流を見ながらの散策路は6kmほど先の丸木橋まで続きますが、時間を見て適当なところで戻ります。丸木橋の西側の急斜面の頂上には、仏岩があり、鎌倉時代、応長元年(1311)の刻印のある県宝「仏岩宝篋印塔」が残っています。仏岩への登山道は、R152大門街道のりんどうの郷入口近くにあります。頂上へは往復1時間ほどかかります。

■ 不動滝は、古東山道の道筋に近く、滝壺近くには不動明王が祀られ、役の行者が修業したと伝えられている水量豊富で勇壮な滝です。厳寒の2月滝は全面結氷してカメラマンでにぎわいます。不動滝の入口は、 R152大門街道の宮の上集落にあり、途中までは車で入ることができます。








ペンション ハーモニー オーナー  山口さん(やまちゃん)

プロフィール

名古屋市に生まれ、30年近くを名古屋で過ごす。その間、スキーに目覚める。2006年夏 某企業を退職し、当ペンション近くのホテルに約2年勤務。2009年4月、当ペンションを取得、入居。DIYにてペンションを修理、改装するうち、大工仕事にも目覚める。2009年12月何とかオープンにこぎつける。

平日は、ブランシュたかやまスキー学校で、修学旅行生のインストラクターをしています。
イチローに似ているとよく言われます。

ホームページ
  http://www.p-harmony.net/


































































































































































































































































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